お守りの正しい持ち方と処分方法

お守りの正しい持ち方と処分方法!効果的な使い方?期限はある?

神社やお寺にお参りに行くと、たくさんのお守りが置いてあります。自分で購入するだけでなく、人から頂いたりすることもあり、昔から人の想いを叶えたり、災厄から身を守るために親しまれているお守りですが、お守りの持ち方や処分方法について正しくご存知ですか?

今回は、効果的な持ち方やタブーなこと、効果に期限はあるのか、正しい処分の方法など、お守りについて詳しくご紹介します。

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お守りとは

お守りは、そこに宿る神仏からご利益を授けていただくものです。

神社やお寺に行くと、交通安全や安産祈願、合格祈願など、さまざまなお守りが販売されており、小さな巾着のような袋のイメージがありますが、あの袋自体はお守り入れ(お守り袋)で、お守り本体はその中に入っています。

お守り入れの中に入っているのは、木や紙でできたお札や護符(御神璽ごしんじ)です。お札には社寺の名前や、神仏をあらわす文字がかかれていることが多く、専門の人が祓い清めて、神仏の力を宿す儀式を行っています。

神社とお寺のお守りの違いとしては、神社のお守りは神前でお祓いされ、神様の御霊が宿ったものに対し、お寺のお守りは読経や焼香などの儀式がなされ、祈りが形になったものです。

ですが、お守りの見た目や効能は神社やお寺でさほど変わりありません。自分の好きな寺社のお守りや、欲しいと思ったお守りを購入するのが一番です。

また、お守りはいくつも持つものではないという考えの方もいますが、複数持っていても、お寺で買ったものと神社で買ったものを一緒に持ち歩いても大丈夫です。

徳の高い神様や仏さまは誰にでも寛容な心で接してくれるので、お守りをたくさん持っているからといって、神様同士がケンカしたり、ご利益が薄れることはありません。

ただし、仲の悪い神様同士のお守りを一緒に持たない、重ねない、などの配慮は必要です。

お守りの中身が気になって開けたくなるかもしれませんが、開けてしまうとその効力が切れてしまうと考えられていますので、お守りの中は開けないようにしましょう。

お守りは常に身に着けるべき?

お守りは、神様のご利益を授かるために、常に身に着けているようにするのが正しいとされています。

カバンや財布などに入れる、内ポケットに入れる、首からぶら下げるなど、色々な方法がありますが、お守りは神様の力が宿るので、神様が居心地の良い環境を作ることが大切です。

古来より日本は、新しい物や、洗濯したての物には穢れなく清潔な所だから、素晴らしい神がいらっしゃるとする考え方があり、新しくて綺麗なお守りは神様の力が強いと考えられているのです。

ですから、カバンや財布などに入れるときは常に清潔な状態にしておきましょう。ゴミやいらないものがカバンに入ったままになっていたり、必要のないカードやレシートだらけの財布に入れるなど、お守りが汚れてしまうような場所では効果も薄れかねません。

また、肌身離さず持ち歩いた方が良いと思い、下着に縫い付けたりする人がいますが、逆にお守りを汚してしまったり、縫い付けたせいでお守り自体がほころんでしまう可能性があるのでおすすめはできません。

お守りを家に置いておきたい場合は?

お守りは常に持ち歩いた方が効果的ですが、持ち歩くには大きすぎたり、気に入っているのでなるべく汚したくない場合は、家に置いておいても効果はありますが、棚やクローゼットの中など、目につかない場所に保管すると効果が弱くなってしまうため、必ず目につく場所に飾るようにしてください。

お守りは家の中の目につく、高い所に置くと良いといわれているので、タンスの上など、高い所に飾っておきましょう。

他人にお守りをあげてもいいの?

お守りは、お守りを持っている方に対してのみ、その力を発揮してくれます。そのため、もう必要がなくなったからといって他人にあげてはいけません

例えば、恋愛成就のお守りを持っていて、めでたく彼氏ができたので、このお守りは効果があると友人にあげるなどです。この場合、そのお守りはすでに役目を果たしているため、譲ってもらっても何も効果がありません。

むしろ、本来ならば恋愛成就を果たしたお礼参りをして、そのお守りを返納するべきなのですが、それもせずに他人に渡してしまうことはとても失礼なことにあたり、バチがあたってもおかしくありません。

力を果たしたお守りは、お守りを受けた方がきちんとお礼をして、返納するようにしましょう。お守りはそのお守りを持っている人だけのものなのです。

お守りはプレゼントできないの?

お守りは他人にあげてはいけないとなると、プレゼントすることができないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。例えば合格祈願や、安産祈願など、友人のために参拝をして購入したお守りを、そのまま渡すことは何も問題はありません

問題なのは、自分のために持っていたお守りを他人に渡すこと。

他人のためにお祈りをして受けたお守りは、さらに効果的であると考えられています。送る人のために参拝してお土産としてお守りをあげるのはOKなので安心してください。

お守りはどうやって処分すればいいの?

願いが成就した、時間が経過した、お守りが汚れてしまったなど、お守りを新しい物と交換したい、処分したときはどうすればいいのでしょうか?お守りは捨てにくいものですが、正しい処分をすれば失礼にはあたりません。ここではお守りの処分方法について見ていきましょう。

ちなみに、お守りは「買う」のではなく、正しくは「授かる」「受ける」といいます。神仏の力を宿したお守りをレンタルしていると考えると、お守りは返さなくてはいけない物ということがわかります。

そのため、お守りは「処分」するのではなく、正しくは「お納めする」「お戻しする」といいます。レンタルしたものをお返しするということなのです。

お守りの期限は?

お守りそのものに期限はありませんが、一般的には授かってから1年、長くても3年で返納すると良いされています。お守りはあなたの身代わりとなって災厄を受け、少しずつ効果が失われていくと考えられているためです。

初詣に頂いたお守りを一年間大切に身に着け、翌年の初詣に新しいお守りと入れ替えるのが良いとされており、わかりやすくておすすめです。お正月ではない場合、例えば春に受けたお守りは、翌年の春に処分しましょう。

願いが叶ったら?

安産祈願や合格祈願、縁結びなどののお守りなど、祈願達成に関するお守りは、1年を待たずに役目が終わることがあります。願いが叶った場合もそうでなかった場合も、役目が終わったらお守りをお返ししましょう

願いが叶った場合は、お礼参りをして返納しましょう。叶わなかった場合は、初詣などで参拝したときに、また新しいお守りを授かります。

商売繁盛や家内安全、無病息災など、長い期間続いて欲しいと願うお守りは1年ごとに返納するのがおすすめですが、何か自分の身代わりになってくれたと感じたり、そのお守りのおかげで助かったと思うことがあれば、その都度感謝をして返納し、また新たなお守りを授かりましょう。

1年ごとに必ず返納しなければいけないという決まりはありません。何よりも、定期的に寺社へお参りに行き、いつも無事に過ごせていることへの感謝とお礼の気持ちをあらわすことが大切なのです。

お守りを返納する場所

お守りは授かった寺社にお戻ししましょう。神社やお寺には古札納所、古札受付という古いお守りを納めるところがあります。見当たらない場合は聞いてみて下さい。

ここに古いお守りを納めると、新年15日頃に神職や僧侶が、お焚き上げという儀式で焼いて天に還してくれます。

ほとんどの寺社が年末年始以外でも、一年中古札の受付を行っています。神仏に護っていただいたお礼と感謝をしながら、古いお守りを入れる箱に納めましょう。箱の横におさいせん箱が置いてある場合は、そのお守りと同額程度を入れるのが一般的です。

お守りを手元に置いておきたい場合は?

大事な人から頂いた、お守りの袋が素敵でとても気に入っているなど、お守りを返納せずに手元に置いておきたい場合は、そのまま持っていても構いません

ただし、願いが成就した、普段から身を守ってくださっているなど、感謝とお礼を伝えるための参拝はしておきましょう。返納するのがめんどくさいなどの理由はNGです。

遠方で返しに行けないときは?

旅先でお守りを買ったり、引っ越しをしてしまった、友人からお土産としてもらったなど、遠方にある神社やお寺のお守りを授かった場合、なかなかお守りを返しに行けないこともあります。

直接いけない時はどうすればいいのでしょうか?

郵送する

郵送での返納ができる神社やお寺も増えてきました。HPや電話などで受け付けているか問い合わせてみましょう。郵送で返納できる場合は、送り方やお賽銭など、よく確認して送るようにしましょう。

他の寺社で処分する

他の寺社のお守りを処分を受け付けてくれる所もあるので、確認してみましょう。ただし、お寺のお守りを神社に、神社のお守りをお寺に持って行くのはマナー違反にあたります。

神社とお寺のお守りを同時に持つことはできますが、神社とお寺のお守りはそれぞれの儀式を経てお守りとしての力を宿し、それぞれの儀式を行って処分されます。

そのため、本来の儀式によって処分してもらうためにも、神社のお守りは神社に、お寺のお守りはお寺に返納するようにしましょう。また、お寺の場合は宗派があるので、同じお寺の宗派に戻すようにしてください。

どんと焼き・お焚き上げの時に持参する

地域によっては、新年が明け、松の内が過ぎる頃になると、お正月のしめ縄やお飾り、書き初めなどを燃やす行事が行われることがあります。「どんと焼き」や「お焚き上げ」と呼ばれ、こうした行事でお守りも処分することもできますので、確認してみましょう。

当日に参加できない人のために、数日前に納める場所が設置されている場合もあります。

自宅で処分する

郵送も受け付けておらず、近所の寺社での返納も無理な場合、留学中などで海外にいるなど、どうしても返納できない場合はどうすればいいのでしょうか?

お守りは神社やお寺に返納するのが一番ですが、どうしてもできない場合は自宅で処分するしかありません。ただ、普通ゴミと同じように捨ててしまうのは失礼にあたります。

そこで、自宅で家庭ごみとして処分する場合は、

1、和紙や白い半紙と塩を用意する。
2、用意した紙の上にお守りを置く。
3、塩を一つまみずつ「左に一回、右に一回、再び左に一回」かけます。
4、最後に白い紙でお守りを包んで、燃えるゴミとして処分します。

という方法で処分しましょう。処分する時に、「お世話になりました」という感謝とお礼の気持ちをしっかりと込める事を忘れずに。できれば生活ゴミと袋を分け、お守りはお守りだけで出すか、正月飾りやお札などの神聖なものだけと一緒に出しましょう。

また、自宅で花火ができる広さの庭があれば、自宅でお守りを焼くこともできます。プラスチック素材などの燃やしてはいけない素材なのかをしっかり確認してから、上記の方法でお守りを白い紙に包み、そのまま火に入れましょう。そのときも感謝とお礼を忘れないようにしましょう。

お隣などの近所に迷惑がかかりそうなときは止めてください。花火をする時と同じように、バケツに水をくんでおき、家事にならないように気を付けながら行うようにしましょう。

まとめ

神社のお守りは 神様の力を宿したもの。お寺のお守りは 仏様への祈りの結晶。それぞれ違いはありますが、効果などに差はなく、複数持っていてもバチがあたるようなことはありません。

神様や仏様のご加護に感謝し、大事に持ち歩くことが大切なのです。

そして願いが成就したときは、必ずお礼参りに行きましょう。正しくお守りを返納して、神様や仏様に感謝の気持ちを伝えることこそが、自らを助け、願いを叶える力になるはずです。

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